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通訳/翻訳で失敗して...どうする?

通訳/翻訳で失敗して...どうする?

April 28, 202510 min read

カセツウ通信 2025.4.28(月)

酒井@カセツウです。

昨日4月27日はアマチュアムエタイの試合に出てきました。人生3回目の試合です。体格、年齢、格闘技歴のいずれも不利な相手に、結果は...

今回の試合も動画を載っけておきます。興味がある方はどうぞ。

酒井のムエタイ試合はこちらから

5月の英日通訳練習会は 5/18(日)と5/22(木)

NHK放送通訳者の柴原智幸さんに講師を務めていただいている英日通訳練習会、5月は18日(日)の午前中と、22日(木)の夜です。

メンバーシップを基本に開催してますが、体験参加(各回3名まで)の案内を希望する方は4月30日(水)24時までに下のボタンを押しておいてください。5月に入ったらご案内のメールをお送りします。

ちなみに柴原先生の通訳はNHKBS1で聴けます。5月は以下のシフトとのこと。

5月8日(木) 16:10~ / 5月15日(木) 16:00~ / 5月22日(木) 16:10~ / 5月26日(月) 16:10~ / 5月29日(木) 16:10~

英日通訳練習会の案内を希望するならクリック(メルマガ内のみでのご案内です)

仕事で失敗したときに...

通訳や翻訳を仕事にしている、うまくいかなかったな〜、できなかったな〜、ダメダメだったな〜、という仕事、それどころじゃなく、クレームになってしまうケースもありますよね。

「そんな経験はない」って方は、この先も通訳・翻訳の仕事を続けていれば「絶対に」そういう場面に出会うので安心(?)してください笑

これまでもたくさんの通訳者さん、翻訳者さんからそういう相談を受けてきました。具体的なクレーム対応のアドバイスはもちろん、求められるのはどちらかといえば「自信が持てなくなってしまって... どうしたらいいでしょう...」といったメンタル的なアドバイスです。

そんな時に僕はどんな話をするか? 自分はどんな話をしてるんだろう?と振り返ってみましたが、基本的に「慰める」ことはしてないなって思いました笑

いや、結果的に慰めにはなってるかも知れませんが、「慰めよう」というつもりで何かを話すことはないな、という意味です。

いろんな伝え方で、ただ「で、これからどうします?どうしたいですか?」ってことを確認してるんだと思います。

酒井:じゃあもう通訳/翻訳、やめちゃいますか?

クライアント:そういうわけでは... やめてできることもないし... できれば続けたいです。

酒:じゃあ、続ければいいんじゃないですか?

ク:でも続けるにしてももう仕事が来なかったら...

酒:じゃあ、やっぱりやめちゃいますか。他の仕事を考えてみますか?

ク:う〜ん...

別に意地悪を言ってるわけじゃなくて笑、ただ「確認」してるんです。「どうしますか?どうしたいんですか?」と。

失敗しても続けたいなら

このやり取りをすると、ほとんどすべての通訳者さん、翻訳者さんが、

「続けられるなら続けたい」

って言います。それが確認できたら、じゃあ、頑張ればいいんですよ。

「仕事が来なくなったらどうしよう」と心配する気持ちもわかりますが、起きたことは起きたこととして「これから仕事を獲得するにはどうすればいいだろう?」ということを考えたらいいです。

失敗したこと、うまくいかなかったことを何度も思い出して「ああ...」と落ち込むのが感情というものだしあたりまえだし、それはそれで仕方ない面もありますが、そこにもう少し、あえて「理性的」に考える目線を持ち込んでみると、「落ち込み続ける、クヨクヨ悩み続ける」ことが以下にもったいないことか、わかるはずです。

そんなことに時間と思考力、精神力を使うなら、その時間と思考力、精神力を「どうやったらこの失敗を取り返してもっと仕事が来るようになるだろう」って考えた方がよっぽど生産的ですよね。

この話を読んで「そうですね、そうします」とはそう簡単にならないのがまた感情ってもんだし、それも分かった上で書いてますが、だからこそ何度もこういう考え方を読んだり聞いたりして自分にすり込ませていく、言い換えれば自分の価値観=捉え方を変えていくのが必要なんだと思います。

とはいえひとりで考え込んでるとどうしても落ち込んだり悩んだりする時間が長くなるので、僕みたいな相手に愚痴や弱音も含めて吐露するのもいいと思いますよ。ただし相手は選んでください。じゃないと意味のない慰めの言葉をかけられて逆にフラストレーションが溜まることにもなるので...

編集後記:まったく落ち込んでません

動画を観たらわかりますが、昨日の試合、完敗と言ってもいいでしょう。練習したことがうまくできなかったし、やっちゃダメだ、注意して、と言われてたことをそのまんま再現しちゃったところもあるし。

で、落ち込んでるかというとまったくと言っていいほど落ち込んでません。別に相手が自分より格上だから最初から諦めてたとか、負けてもしょうがないと自分を無理に納得させたとかそういうことではありません。

もちろん負けて残念ではあるし、ああすれば、こうすれば、と思い返して悔しい場面もたくさんありますが、終わった直後から

「どうすれば勝てたんだろう?どうすればもう少しいい勝負になったんだろう?」

と考え始めてました。

この方が負けたことを落ち込んだりクヨクヨ考えるよりもよほど建設的だし健全。こんな自分を褒めてあげたい。

ただ、生まれもってそういう性格だ、ってことじゃなくて、やっぱりいろいろ勉強して自分をそうしつけてきたから今そう考えられてるってことなので、いまものごとをネガティブに捉えがちの方でもトレーニングすれば変われます。

そんな話をする場も作ろうかな。そういう話、好きだし。

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